今年度は11名の中学生がかけはしを卒業し、3月13日(水)に卒業生を祝うパーティーが行われました。卒業生をお祝いしたいこどもたち、ボランティアさん、スタッフがオリジナルのパーティーを企画。卒業生に精一杯のエールをおくりました。
卒業パーティー午前の部~ゲーム大会~
「最後の日も卒業生と楽しく過ごしたい」ある子の発案で、午前中の時間を使ってゲーム大会を開催しました。卒業する友達にアンケートをとり、たくさんのアイデアから選んだゲームは3つ。「いつどこで誰が何をしたゲーム」では珍回答が続々と出てこどもたちは大笑いしました。卒業生とともに笑顔いっぱいの時間を過ごすことができました。大成功でした!
午前のプログラムの最後はジュースで乾杯。乾杯の前に、今年度でかけはしとの関わりが一区切りするスタッフやボランティアさん4名から一言ずついただきました。すると、感謝を伝えたくなったある子は、今までの感謝をみんなの前で伝え始めました。とっても感動的なスピーチ!人に伝えたい気持ちがあるって素敵だと感じました。
~卒業パーティー午後の部~卒業証書授与~
午後のプログラムのオープニングは、こどもたちが「じゃんけん自己紹介」を企画しました。卒業パーティーの緊張感を和らげたいと企画されたじゃんけん自己紹介。卒業生、列席者がそれぞれ相手をみつけ、あいさつをし、じゃんけんをして回りました。緊張した面持ちで入場した卒業生からは笑みがこぼれていました。
もじゃくんのあいさつ、かけはしを支えてくださった来賓の方々への感謝を伝え、いよいよ卒業証書授与に。卒業生一人ひとりへの思いをもじゃくんが読み上げ、花束がこどもから卒業生に手渡されました。
卒業証書授与のあとは、ボランティアさんが作成したスライドショーを見ました。音楽と共に次々と出てくる活動写真。一緒に過ごした時間が思い出されました。スライドショーの後半には、ボランティアさんからのお祝いや応援の言葉、これからのこどもたちを支える熱いメッセージが流れ、こらえていた涙が抑えられない場面がありました。
最後は秦基博さんの『ひまわりの約束』をこどもたちと保護者、ボランティアさん、スタッフで歌いました。キーボードの生演奏と、みんなの歌声。歌の最後には、花紙でつくられたひまわりがステージで咲きました。
畑から卒業したこどもたち
卒業パーティー午前の部と同時刻に、畑で卒業パーティーが行われました。
「どんな卒業式がいい?」というもじゃくんの問いかけに「畑がいい」とある子が答え、初めて開催された畑の卒業パーティー。出席したのは、農園活動に熱心に取り組んできた3人のこどもたち。そのうちの2人が卒業しました。
卒業証書授与のあと、記念に畑にアイリスを植えました。記念植樹はこどもからの発案で、苗もこどもたちが選びました。アイリスの花言葉は『希望』。もじゃくんは嬉しくて目頭が熱くなったそうです。
パーティーの締めくくりは、2日前に完成した防災かまどでお湯を沸かして食べるラーメンでした。初めての試みで様々なハプニングがあったものの、そろって「いただきます」ができました。
卒業生や出席したこどもたちは、卒業パーティーでたくさんの方からお祝いや応援の言葉のシャワーを浴び、心が温まっていたように感じます。この日の卒業生の笑顔はとっても柔らかくて、胸がいっぱいになりました。
卒業生のみなさん、たくさんの楽しい時間をありがとう。ご卒業おめでとうございます。
写真・文=松本 裕美枝(かけはしライター)