3月9日土曜日、今年度最後のわくわく農園でした。じゃがいもの植え付け、収穫、ビーツの種まきが行われました。畑作業のあとのおいしい焼いもを味わい、満足そうなこどもたちの笑顔を見ることができました。
まず始まったのは、じゃがいもの植え付け。整えてあった畝(うね)に鍬(くわ)で溝を作り、じゃがいもの種芋を置いていきます。品種はきたあかり。わくわく農園担当のりょうやさんの説明の通りに、こどもたちはじゃがいもの向きや間隔に注意して取り組みました。
「じゃがいもは30cmの間隔で植えてほしいだけど、どうやって30cmを測ろうか?」りょうやさんの問いかけに「足やこぶしを使うといい」と参加者から回答がありました。こどもたちは自分の足跡やこぶしの長さを測り「ぼくは足跡一つとこぶし一つでだいたい30cm!」「私は足跡一つとこぶし二つ!」。自分の体のサイズを使って、丁寧に種芋を植えていきました。
ある子は「じゃがいもの植え付けは二度目だったので、やりやすかった。やり方が身について良かった」と話し、別の子は「じゃがいも掘りも来たい!」と笑顔いっぱいでした。
次は収穫。ブロッコリーの中心部は収穫し終わっていますが、脇芽が伸びて小さなブロッコリーが葉の間から顔をのぞかせていました。それを上から眺めたり、下からのぞいたりしながら見つけ出し、収穫しました。
畑にはちょうど菜の花が咲いて春を感じさせてくれました。まだつぼみの菜の花は、ボランティアさんや保護者が喜んで収穫しました。からし醤油あえ、胡麻あえ、てんぷらなど、食べ方についてのアイデアが話題になりました。
最後にはビーツの種を蒔きました。りょうやさんからは「5〜6粒を一つの円の中に蒔いてくださいね」と説明を受けましたが、小さなビーツの種は扱いづらい!手袋を外して種を蒔く子もいました。お腹も空いてきて、もくもくと作業をするこどもたち。もうそろそろかけカフェでは焼いもが焼きあがっている頃ですよー!
かけカフェに到着するとこどもたちは焼きいもを選びました。焼いもは今期初めてのシルクスイートという品種。ねっとりとして甘味が強いさつまいもです。鮮やかな濃い黄色のシルクスイートは、香りからも甘味が伝わってきました。
冬が終わり、これから夏野菜の準備に入ります。畑に生命力が溢れる時期が近づいてきました。来期も種まきから収穫まで、こどもたちと共に喜びを分かち合いたいです!
写真・文=松本 裕美枝(かけはしライター)