9月2日(土)ベリーキャンプ場(最寄りゆめが丘駅)で、かけはしに通うこどもたちが主催の夏祭りが行われました。こどもたちはそれぞれ準備してきたお店を開き、お客さんを楽しませました。ダンスパフォーマンスなどのステージも行われました。
こどもたちの工夫がキラリと光るお店
残暑厳しい中、スタッフ・ボランティア合わせて30名、こどもたち・保護者130名程が集まり、夏祭りが開催されました。受付で「かけはし通貨」一綴り1,000円を購入すると、お店を回れます。「何を買おうか」かけはし通貨を握りしめてお店を見て回る小さなこどもに、店長さん(かけはしに通う子)は丁寧に商品の説明をしました。 さて、今年はどんなお店が並んだのでしょう。まずはラインナップをご紹介します。 <こどものお店> *八百屋* わくわく農園で収穫した「なす」「オクラ」「ピーマン」と、泉区いずみ野の農家さんのお野菜、わくわく農園を支えてくださっている地域の方のお野菜を販売しました。とってもお買い得な夏野菜は販売開始から列ができ、飛ぶように売れていきました。
*かき氷* イラストを使った装飾がとっても可愛くて、列んでいる間もわくわくしました。シロップに加えて、練乳やフルーツもトッピングすることができる贅沢なかき氷。 30℃を超える夏日だったこともあり、かき氷がみんなの暑さを和らげていました。
*スーパーボールすくい* こどもとボランティアさんと保護者さんが一緒になって、楽しそうにお店を切り盛りしているのが印象に残りました。 やぶれたすくい枠でも上手にすくい続ける子がいて、お椀がいっぱいになるまで楽しんでいました。
*ストラックアウト* いばしょの時間に校庭でキャッチボールをしている子が企画した、ストラックアウトのコーナー。説明書きの看板やルールもすべて準備してきてくれました。小学生・中学生・大人で距離を変えて投げるラインを設定し、誰もが楽しめるように工夫していました。実況付きのストラックアウトで盛り上がり、こどもたちは何度もやりたくなって長蛇の列ができていました。
*くじ引き* 1回10円のくじを引いて、当たった「〇」「△」「▢」の中から商品を自由に選ぶことができます。いばしょや自宅で景品を作ってくれた店長さん、すてきな作品をありがとうございます。ライターはビーズのアクセサリーや指あみのカラフルなミサンガをいただきました!
*射的* 割りばし鉄砲を使って輪ゴムを飛ばして窓の中に入れるゲームです。お客さんのこどもたちは、ぎりぎりまで腕を伸ばして弾を撃ち、枠内に収めていました。 みなさんは手作りの割りばし鉄砲を作ったことはありますか?輪ゴムが引っ掛かりにくかったり、輪ゴムを引っかけても撃つ前に飛んでいってしまった経験はありませんか?ここのお店の割りばし鉄砲はとても扱いやすく、その器用さにもライターは感心してしまいました!
*ハンドメイド* 指輪、ネックレス、イヤリング、ブレスレット、ストラップ、絵葉書などたくさんの作品が並べられ、お客さんは真剣な表情で選んでいました。店長さんがいばしょで作品作りに熱中している姿を何度も見ました。すてきな作品をありがとうございます。
<大人のお店> *フランクフルト* 一度茹でてから炭火で焼き色をつけるという本格フランクフルト。骨付き肉のような見た目で、お客さんのテンションが上がりました。保護者のみなさんが暑い中マスクをして、調理してくださったことに感謝しかありません。 *ナンカレー* フランクフルトの隣ではナンカレーを販売しました。気温が暑く疲れたので、カレーをいただくことで元気になれました!熱いお鍋の周りでマスクをしての調理は、本当に大変だったと思います。
*焼きそば* かっこいいボランティアさんたちが美味しい焼きそばを振る舞ってくれました。お祭りにはやっぱり焼きそばですね!1時間程であっという間に完売しました。
*うちわ作り* 保護者のMさんが手作りうちわのキットを準備してくださいました。絵を描いたり、たくさんシールを貼ったりとこどもたちは熱中していました。Mさんありがとうございました。
ほかにも保護者とボランティアさんの「冷たいドリンク」「ポップコーン」「綿あめ」「駄菓子」のお店がありました。冷たいドリンクは保護者やボランティアさんからの氷の寄付によって、冷たいままでの提供ができました。休憩所のベンチやクーラーボックスなどの大きなものも進んでお貸しくださいました。本当にありがとうございました!
盛り上がったステージイベント
お祭り会場の入口に設置されたステージでは、ダンスパフォーマンス、クイズ大会、盆踊り(泉区音頭)の3つが開催されました。 *ダンスパフォーマンス* ダンス好きの子がダンスパフォーマンスを提案し、それが友達やボランティアさん、スタッフに広がって総勢14名が舞台に立ちました。曲目は「case143」「アイドルライフスターターパック」「ジャンボリミッキー」「ソーラン節」……などなど全8曲をメドレー形式で。多種多様なラインナップにしたのは「この中の一曲でも踊りたい曲があれば参加してほしい」というある子の思いからです。この日のために夏休みも集まって練習しました!
*クイズ大会* 全体の司会を務めてくれた子が企画運営したクイズ大会。勝ち上がろうと必死なこどもたちは、まとまって相談して答えを決めていました(笑)中には難しい問題もあり、終盤には白熱したクイズ大会に!クイズの題材となったスタッフは笑顔で答えを発表していました。
*泉区音頭~Newバージョン~* 泉区音頭は地域の夏祭りで踊られてきた盆踊りです。もっと若者にも楽しんでもらいたいと新しく編曲・振り付けをして広める活動をしているコミュニティに、もじゃくんが出会いました。今回はそのコミュニティの振付師のめぐさんにお越しいただき一緒に踊りました!飛び入りで一緒に踊ってくれたこどもたちも笑顔で踊って賑やかなステージになりました。
締めの花火、それから……
暗くなると花火が始まりました。いつもは日中に会う友達と、日が暮れてからも一緒にいられる特別感で気持ちが高ぶっているこどもたち。本当に楽しい時間でしたね!
花火の後には保護者からのサプライズが行われました。保護者のみなさんが日頃の感謝を伝えたいと企画した歌のプレゼントです。もじゃくんとちーさんに並んで立ってもらい、二人に向かって「勇気100%」を会場にいるみんなで歌いました。もじゃさんが9月生まれなのでハッピーバースデーも歌ってお祝いしました! もじゃくん、嬉しくて涙が流れていました。2年前のかけはし立ち上げの時を思い出していたそうです。
お祭りの陰の立役者「夏祭り実行委員」
さて、ここからは夏祭りの準備を少しご紹介したいと思います。 夏祭り開催の2ヶ月前。昨年はなかった役割「夏祭り実行委員」を募集したところ7名のこどもが手を挙げました。 開催に向けて3度集まり、全体の計画をたて、当日をイメージしながらお祭りの運営を考えました。お祭り当日は早く集合し、全体の流れや役割を確認してお祭りをスタートさせました。「これからダンスパフォーマンスが始まります!」「クイズ大会にぜひご参加ください!」実行委員のこどもたちは声を張り上げてアナウンスしました。 今年のお祭りのスローガンは「こどもからお年寄りまで誰もが楽しめ!!夏祭り!!取り戻せ俺たちの青春~瞬間胸キュン♡~」で、決めたのは実行委員のこどもたちです。
かけはしではこどもたちのやりたい気持ちを大切に活動しています。夏祭りに昨年取り組んで成功したことが今年に繋がりました。こどもたちは「楽しかった」「好きなことを活かして楽しめた」と今年も大満足の様子。来年も期待したいです! 2022夏祭り前編はここをクリックしてください 2022夏祭り後編はここをクリックしてください
写真・文=松本 裕美枝(かけはしライター)