「作って食べよう」は、南希望が丘のハートフル・ポートさんのご厚意により、かけはしのこどもたちが料理して食べる、貴重な機会をいただいています。昨年9月から7回にわたって開催されてきた「作って食べよう」。今回はじめてブログでご紹介します!
料理って楽しい!
3月の季節行事といえば、ひな祭り。今年度最後の「作って食べよう」はちらし寿司を中心にしたメニューでした。 説明を聞いた後、こどもたちは早速調理に取りかかりました。ハートフル・ポートのボランティアの方々の優しい手ほどきを受けながら、大テーブルの手前ではちらし寿司の具材を切ったり、奥ではお団子をこねたり。着々と調理が進んでいきました。
ハートフル・ポートの方々もこどもたちとの調理を楽しんでくれている様子でした。「一緒にうずらの卵を飾り付けよう!」「みたらしの餡を味見してくれる?」とこどもたちに声をかける場面があちこちで見られました。
盛り付けが終わると、大きなテーブルを囲み、手を合わせて食べ始めました。お腹が空いていたのかこどもたちは食べることに集中していて、しばらく静かな時間が流れました。おかわりをする子もいましたよ。 こどもたちに感想を聞いてみると「薄焼き卵作りが楽しかった」「うずらのひよこ作りが楽しかった」「お肉を包丁で切ったのは初めてだった」など、印象に残ったことを教えてくれました!
ハートフル・ポートってどんな場所?
ハートフル・ポートは代表の五味さんが、地域の方の「心温まる港」のような場所になることを目指して自宅を改装し、2014年にスタートしました。自宅を改装した居場所なので、友人の家に遊びに行ったような親しみやすさがあります。 カフェ営業だけでなく、グッズ販売やさまざまなイベント・サロンが開催されていて、地域の方々に大切にされている居場所です。ぜひホームページで活動をご覧いただき、スケジュールをご確認の上、お出かけください! ハートフルポートHP ハートフル・ポートとかけはしの出会いは「横浜市旭区でこどもの居場所(不登校支援)をやりたい」と、かけはしの活動を見学してくれたことから始まりました。その後、南希望が丘地域ケアプラザ、SSW、近隣の小中学校、民生委員、ボランティアを希望する方々などが集まり、「子どもの居場所」について共有し合う座談会を開き、地域の方々で居場所を創っていくことの必要性と可能性について認識を深めました。そして、かけはしでは2022年4月より南希望が丘地域ケアプラザで地域のボランティアさんのご協力のもと、居場所を開設しています。 2022年12月、ハートフル・ポートはNPO法人になり、翌年3月18日に「法人設立記念まちづくりフォーラム」を開催しました。かけはしからは、もじゃくん(代表:廣瀬)がパネルディスカッションに参加させていただきました。 ハートフル・ポートを中心に、希望ヶ丘エリアで子どもの支援に取り組む5団体がパートナーとなり「soil~子どもの居場所ネットワーク事業」がスタートしました。このネットワークは、未来を担う子どもたちの居場所が、まち全体に広がっていくようにつくられたもので、かけはしはそのパートナーの一つとして参画しています。かけはしは今年度から、第1・3火曜日を南希望が丘地域ケアプラザで、第2・4火曜日を希望ヶ丘地区センターで、居場所を開いています。
「作って食べよう」開催のきっかけ
ハートフル・ポート代表の五味さんは「おいしい食べ物があれば、元気になる!かけはしとハートフル・ポートでコラボして、こどもたちと作って食べませんか」と提案してくれました。 地域の方々を温かくお迎えしてきたハートフル・ポート。かけはしのこどもたちへの眼差しも、とても温かいものでした。「作って食べよう」では、ハートフル・ポートの方々が翌月のメニューの希望をこどもたちに聞いてくれます。昨年11月は11月11日が開催日で、ある子が「ポッキーの日だから、ポッキーがいい!」と提案すると、手作りポッキーがデザートになりました。2月はバレンタインを楽しみにしていた子からチョコレートケーキのリクエストが出て、その子の希望が叶っています。 美味しいものを食べたこどもの笑顔からは、満ち足りた様子が伝わってきます。ハートフル・ポートの皆さん、いつも本当にありがとうございます!今年度も引き続きかけはしは、NPO法人ハートフル・ポートさんの「作って食べよう」の活動に、パートナーとして協力し、一緒に楽しい活動を創っていきます。
写真・文=松本 裕美枝(かけはしライター)、もじゃくん(かけはし代表)