今回はもじゃくんがリポート!
かけはしに通うある子と、機械工具を扱うシンコーさまがつながりました。

シンコーの職員の方に作業を見せていただきながら、お話もしました!
​​「夢がかなった!」
株式会社シンコーさまを訪問した際、かけはしの子どもが思わず口にしたひと言です。

シンコーさまのお力添えのおかげで、ある子が抱いた「やってみたい」という熱い思いが形になり、かけはしの場を一歩出て地域の方とつながる貴重な経験をすることができました。

シンコーさまと機械好きのある子の出会い

始まりは、畑で見つけた一台の機械でした。

機械やエンジンが大好きなその子は、持ち帰った機械を一人でどんどん分解していきました。ところが、どうしても外せない部品がある。
「これを分解してくれる会社はないかな?」
その子からもじゃくんに相談がありました。

そこで、以前からお世話になっている株式会社シンコーの新納会長に電話をすると、「いいですよ!」と快く引き受けてくださいました。
初めて会社を訪問するその子には不安もあったそうです。
それでも、
「聞きたいことやわくわくとかが、不安よりも多かったから、行くと決めた」
そしてシンコーさんへ。

草刈り機の中を見せてもらい、2サイクル・4サイクルエンジンの違いや仕組みを教えていただき、どうしても外れなかった部品も外していただきました。本人にとっては、まさに夢のような時間。
「あー楽しかった。楽しかった。あー楽しかった」
帰ってきてからも興奮は冷めません。
居場所で分解作業に取り組む様子
道具や手つきに夢中になりました

教えてもらって、また自分でやってみる

さらに、故障していたチェーンソーのエンジンまで譲っていただきました。居場所に持ち帰ると、何度も何度も試行錯誤。
そしてついに、
「かかった!!」
エンジンが動いた瞬間の、なんとも嬉しそうな表情。

その後は、今度はチェーンソーの分解に挑戦しました。

あと少しですべて分解できるところまで自分の力で進めましたが、また、どうしても外れないねじが一つ。
すると、
「またシンコーさんに行って頼みたい」
二度目の訪問です。

シンコーの職員さんが、外れなかった部品をいとも簡単に外していく。工具を扱う手さばき、作業後に手をきれいに洗浄する姿、そして仕事で鍛えられた腕の太さまで、その子は目を輝かせながら見ていました。最後には、ねじを外すための工具までいただき、大満足。
いただいたチェーンソーのエンジンを分解
シンコーさまの説明を真剣に聞く様子
ある子にとっては忘れられない体験に。シンコーさま、本当にありがとうございます!

「好き」が社会につながっていく

学校の授業から始まったわけでも、大人が用意した職業体験から始まったわけでもありません。

「機械を分解したい」
「もっと知りたい」
「どうしても、この部品を外したい」

一人のこどもの「好き」と「知りたい」から、すべてが始まりました。その思いに、地域の企業で働く大人が本気で応えてくれる。

そして、
「自分よりもすごい人にほめられて、ここで将来アルバイトできるとか、働けるとか言われたのが嬉しかった」。

「好き」が、人と出会い、仕事と出会い、社会とつながり、いつの間にか自分の未来へとつながっていく。これこそ、かけはしがつくりたい「こどもと社会のかけはし」の一つの形なのかもしれません。

最後に本人が話してくれた言葉です。
「あきらめるよりも、あきらめないでやれたときの嬉しさの方が大きいから」。

こどもの「知りたい!」にとことん付き合い、その「好き」を認め、未来にまでつながる経験をプレゼントしてくださった株式会社シンコーの皆さま本当にありがとうございました!


Special Thanks:株式会社シンコーさま


写真・文=廣瀬 貴樹(かけはし代表)