3月21日、かけはしの卒業パーティーが盛大に開催されました。笑いあり、涙あり、感動ありの素敵な一日をレポートします。






午前:熱気あふれる発表会
午前中は、こどもたちが心を込めて制作した映画の上映会と、エネルギッシュなダンス部の発表で幕を開けました。映画上映会では、こどもたちの独創的な視点と豊かな表現力に、観客は引き込まれました。ダンス部の発表では、卒業生とともに踊った思い出の曲や、卒業生の好きなダンスナンバーがメドレーで披露されました。
ダンスパフォーマンスを観て、ある卒業生が嬉しそうに微笑んでいたのが印象的でした。ダンスメンバーのボランティアさんは、その笑顔を見て「準備してきて良かった!喜んでくれて嬉しかった!」と話してくれました。
午後:感動の卒業証書授与と心温まるプレゼント
午後のメインプログラムは、卒業証書授与、地域の方からのプレゼントや参列者からの歌のプレゼント、そしてメッセージ入りスライドショーでした。
卒業証書授与では、もじゃくんから卒業生一人ひとりに、温かいメッセージが添えられた卒業証書が手渡されました。卒業生の表情は、希望に満ち溢れ、輝いていました。
「4月からの新しい生活が楽しみです」と笑顔で語る卒業生がいる一方で、別れを惜しむ涙を流す卒業生もおり、様々な感情が交錯する感動的な時間となりました。
卒業パーティーを盛り上げるために、こどもたちはそれぞれの得意なことを活かして活躍しました。司会進行、映画制作のインタビュー対応、ダンスパフォーマンス、カードゲームでの交流、歌のプレゼント、会場の飾りつけなど、こどもたちの主体性と創造性が光りました。いつもより早い時間に集まって準備を手伝ってくれた子もいました。
卒業式を通して得たもの
卒業式の企画に参加した子たちにとって、自分らしく力を発揮したこと、互いに支え合ったことが、かけがえのない経験となりました。送り出すこどもたちは、卒業生の姿を通して自分のこれからを思い描く経験をしています。そして卒業生は、これまで築いてきたあたたかなつながりを胸いっぱいに感じて、新しいステージに向かい歩み出す勇気を得たのだと感じました。
かけはしは、こどもたちが安心して自分らしく過ごせる居場所であるとともに、社会へ羽ばたく力を育む場所でもあります。卒業生たちがかけはしで得た経験を胸に、それぞれの道を力強く歩んでいくことを心から願っています。
写真・文=松本 裕美枝