1月末、こどもたちは泉区の農家・横山勝太さんのビニールハウスで、とうもろこしの種まきに挑戦しました。2月には成長した苗を畑に植え付け、横山さんとの交流を通して、農業への理解を深めています。土に触れ、植物の成長を間近で感じる貴重な体験。農作業の様子を会話と共にお伝えします。






横山さんの畑を訪れたのは2人のこどもたち。初めて目にするとうもろこしの種に、興味津々の様子でした。「とうもろこしのひげが花であること」「受粉によって実がなること」「密植することで受粉が促進され、立派な実ができること」など、横山さんの説明に、こどもたちは熱心に耳を傾けていました。
「水はどのくらいあげるんですか」というこどもの質問をきっかけに、とうもろこしはイネ科の植物で、お米の栽培と同じように最初に水がたくさん必要だと知ることができました。他にも「1本の苗から何本のとうもろこしがとれるんですか」や「農家を続けるモチベーションは何ですか」「農業の中で難しい作業は何ですか」などの質問がこどもたちから出され、横山さんは一つひとつ丁寧に答えてくれました。
土の入ったセルトレイに種を並べた後は、指で種を土に押し込み、ふかふかの土をかけていきました。土の感触を「すごいやわらかいケーキのスポンジみたい」と表現する子もいました。
種まきの作業を終えあたりを見渡すと、すぐそばにとうもろこしの苗があるのを発見しました。苗は、横山さんが一週間前に種をまいたものです。こどもたちは植え付けも体験したくなり、横山さんにお願いし、2月には植えつけを体験させてもらいました。収穫への期待が高まっています。
この日は横山さんのビニールハウスまで片道10分ほど歩き、30度のビニールハウスの中で1時間ほど農業体験をしました。もじゃくんは、こどもたちの体力向上を実感し、さらなる野菜作りへの意欲を高めていました。帰り道にホームセンターに寄り、ラディッシュの種を購入。現在、ラディッシュは居場所で順調に育っています。
写真・文=松本 裕美枝