かけカフェに集まぃ、自分たちで育てたさつまいもを石焼き芋にして、みんなで食べました。待っている間は、自然がいっぱいの公園で思い切りみんなで走りました。自然の中でのそんなひと時に、こどもたちの心は充実感と満足感でいっぱいに満たされました。

おいしくなーれ!さつまいもを機械にいれました
かけカフェで焼き芋を待つこどもたち
おにごっこ
おにごっこ休戦のひととき
焼き芋のできあがり「いただきまーす!
「うまいっ」「とろっとろ」感動が言葉に出ました
 昨年も1200本のさつまいもの苗を植え、11月から12月にかけて毎週のようにこどもたちと収穫してきました。熟成によって甘味が増したさつまいもを、熱した石が入った焼き芋機でじっくりと焼きあげます。熱くなった機械に気を付けながら、こどもたちはさつまいもを選び、並べていきました。

 さつまいもが焼き芋になるまでの約2時間、かけカフェの中と周辺の公園に分かれ、自由に過ごしました。かけカフェでは、カードゲーム、タブレット、絵を描くことを楽しみながら、焼き芋の焼き加減を確認しにいくこどもたち。焼きあがった頃になると「公園に行った人たちを呼びに行こうかな」と気にしてくれる子がいました。公園では、どろけい、鬼ごっこ、バドミントンなどで走り回りました。鬼ごっこでは、声をかけあって逃げている人を追い込んで、肺が痛くなるほど走った子がいました。「疲れたー」と言いながらもとてもいい笑顔を見ることができました。かけカフェに戻って焼き芋を受け取ったあとももう一度公園に行き、お弁当と焼き芋を食べて、残りの時間もフリスビーやサッカーなどで体を動かしました。

 翌日、こどもたちは口々に「筋肉痛で動けない」と話していましたが、その表情はみんな嬉しそうでした。しかもその日をきっかけに公園に行く子が増えました。久しぶりに運動した子は「生活リズムが乱れているから体がきついなー」と言いながらも、やはり表情は笑顔で、体を動かすことの喜びを思い出しているようでした。

 やりたいこと、やりたくないことを友達や周りの大人に伝えながら、一緒に遊ぶとなれば思いっきり楽しんでいます。こどもたち同士でお互いを認め合っていると感じることが増えました。居場所には心地よい空気が流れています。


写真・文=松本 裕美枝、廣瀬 貴樹(かけはし代表)