新しく常設になった居場所で、初めてこどもたちが調理をしました。メニューはおにぎりとみそ玉(みそ汁)、わらびもち。「どの料理が楽しみ?」とある子に聞くと「おにぎり!!」と元気な声が返ってきました。おにぎりの具は、事前にこどもたちと相談して決めました。「好きな具のおにぎりをつくって食べられる」と、6人のこどもたちが参加しました。
かけはしのクッキングでは、料理の先生の「ちあきさん」が来てくださり、説明やアドバイスをしてくれます。身支度をしてちあきさんの説明があった後に、早速調理が始まりました。
お米を測り炊飯器にセットする、具材のツナマヨをつくる、わらびもちをつくるなど、こどもたちはそれぞれ自分で担当を選び、保護者やボランティアさんと一緒に取り組みました。
いままで使わせていただいた地区センターの調理室やハートフル・ポートと違って、調理道具がない場面がちらほらありました。わらびもちでは、スケールがなくて砂糖の重さが測れずに困っていました。ここでこどもとスタッフが相談し、インターネットで調べて、重さを計量カップに換算して測りました。工夫すればなんとかなるものですね!
わらびもちはフライパンに粉と水を入れて火をかけ丁寧に混ぜます。しばらく混ぜると透明感と艶がでて固まり、プルプルの感触になってきました。
わらびもちを担当した子は別の機会に作ったばかりだそうで、とっても手慣れた様子。わらびもちの固さはその子の感覚に頼って仕上げました。
さて、次はみそ玉づくりです。みそ玉はお湯を注げば簡単におみそ汁が味わえます。ちあきさんの説明によると、みそとかつお節をお椀にとり、好きな具材を混ぜて馴染ませればみそ玉のできあがり。ある子は8種類の具材を全部使った贅沢なみそ玉をつくっていました。
ご飯が炊けるとおにぎり作りが始まりました。具は10種類。特にこどもたちから人気だったのは、ツナマヨと鮭。変わり種としてはチーズおかかという具もありました。
炊きたてのご飯を冷ましながら鮭フレークを混ぜ込んでいる子、ツナマヨが好きすぎてご飯と同量のツナマヨを具にして握ろうとした子、おみそをおにぎりに付けて焼いた子、それぞれにこだわりのおにぎりをつくりました。
お待ちかねの食事の時間は「美味しい!」「正直、うまいね!」「みそ汁もおにぎりも温かくてホッとする」など大人もこどもも感動を分かち合いました。
最後に、余ったご飯や具材、おみそを使ってお土産をつくりました。「おなかが空いたら家でも食べたい」「美味しかったからお父さんお母さんにも食べさせたい」「つくることが楽しい」時間いっぱいまで楽しみました。
写真・文=松本 裕美枝(かけはしライター)