暑いくらいの晴天の10月21日(土)。いずみ野駅駅前広場にて「いずみ野文化祭」が開催され、かけはしのこどもたちが「レモネードスタンド」を出店しました。午後2時には約200杯分を売り切り、小児がんで苦しむこどもたちへの寄付は1万円前後になる予定です。販売終了後は疲れが少し見えつつも、清々しいメンバーの表情が印象的でした。
次々と注文が入るレモネード、こどもたちはチームワークで乗り切った!
「3杯注文入りましたー!」会計係の子の声に「はいよー!」と答えるバックヤードのこどもたちの声。「何かが違う。このかけ声はラーメン屋でしょう?」と笑いながら話しているこどもたち。手元では、カップを取り出し、氷を入れ水を測り入れ、次の工程の友達へ。もらったカップにガムシロップを入れる子、レモン果汁を足す子、くし形のレモンをカップに入れて次の子へ。最後はストローで軽く混ぜ「お待たせしました。ありがとうございました」とお礼を伝えていました。きれいな連係プレーでレモネードが出来ていきました。
こどもたちへインタビューしてみると「忙しいけど嬉しい悲鳴です!」「(忙しすぎて)どのくらい売れてるのかが分からない」「これが労働かー!」など、明るい声で答えてくれました。購入してくださった方からは「美味しい」「スッキリしていて飲みやすい」「見た目がおしゃれ」と好評でした。 販売開始から2時間後、買い出し係の子に聞くと、氷、ガムシロップ、レモン果汁、カップの追加購入をしたとのこと。お客様の中には、かけはしのインスタを見て来てくださった方、居場所のボランティアさん、かけカフェの協力者の方など、レモネードスタンド活動を応援にきてくださった方がいました。
昨年度のかけはしプロジェクトのメンバーもお客さんとしてレモネードスタンドに来店。 数名の子はそのまま手伝いに入り「懐かしい、楽しい!」と笑顔でレモネードを作っていました。 新旧メンバー入り混じって、もじゃくんのギャグの話題で盛り上がり「今朝もバンダナを買いにいったんだけど、『バンダナの出”番だなー”』とギャグを言ってたよ。」バックヤードに笑い声が響いていました。
これまでの準備
レモネード販売のために、こどもたちは4回ほど居場所で準備に取り組みました。「プロの作るレモネードはどんな味なのか」まずは市販されているレモネードを飲みに出かけ、チームのみんなで試してみたい材料を様々な配合で試飲。「この味がいい!」と思えるまで味を追求しました。後日、居場所の友達にお客さん役をお願いして試飲会を実施。何度も試行錯誤をし、意見交換をして当日を迎えました。
話し合いを重ねてきたメンバーで、それぞれが納得したポジションで、安心して取り組めたことがこのプロジェクトの成功の秘訣かもしれません。 今回は初めて外部のイベントに一店舗として参加しました。一般のお客さんに商品を販売してこどもたちは多少なりとも緊張したと思われますが、それを感じさせないいつものこどもたちでした。
写真・文=松本 裕美枝(かけはしライター)