7月10日こどもたちのいばしょに、美容師さんが来てくれました。「もじゃくんのヘアカットショーがある」と事前にアナウンスがあったため、こどもだけでなく保護者も興味津々。もじゃくんの周りに観覧席が用意され、すべての席が埋まりました!
ヘアカットショーは、ある子が「将来美容師になりたい!」と夢を語ってくれたことをきっかけに開催されました。スタッフが美容師さんに依頼し、今回のイベントが実現しています。 美容師のみーさんは、実際にお客さんが来店したことを想定して、もじゃくんにヘアスタイルの希望を聞き、雑談の中からもじゃくんに相応しいヘアスタイルを提案して、お客さんとの会話が仕事のひとつだと話してくれました。みーさんは、暑い夏にもサッパリできて、もじゃくんに似合う「ツーブロック」を提案!もじゃくん、人生初のヘアスタイルです。 ツーブロックは今流行りのヘアスタイルで、トップは十分な長さを持ちつつ、主にサイドやアンダーを短く仕上げます。もじゃくんの髪を美容師のみーさんがブロックに分けピンで留めた後、これから使う『バリカン』や『すきバサミ』などの道具の説明がありました。かけはしの数人の子がバリカンを使ってもじゃくんの髪を刈り上げ、トップに残した髪もすきばさみでカットしました。
カットを終えたみーさんがヘアスタイルを整え始めると、こどもたちから「かっこいい!!」ともじゃくんの新しいヘアスタイルを絶賛する声があがりました。「こんなにいい髪のくせを活かさないなんてもったいない」とみーさんはもじゃくんの髪質を褒めました。「僕の髪は小さい時からずーっとコンプレックスなんですよ。今日初めて褒めてもらいました。コンプレックスが強みに変わった!」ともじゃくんはガッツポーズ! 髪をカットしてもらいながら、もじゃくんはみーさんにたくさんの質問をしました。美容師という仕事についた理由をみーさんは「自分の体一つでできる仕事が良かった。どこに行っても仕事があることが魅力的なんです」と答えてくれました。また、美容師の仕事のポイントとして「大切な人に触る気持ちで、お客さんの髪を扱ったりシャンプーをしたりしています」と話してくれました。
美容師さんのプロフェショナルな”仕事”を実際に見たり、体験したりすること。そして美容師さんの生の言葉から”仕事観”に触れること。それはこどもたちにとって、非常に貴重な”感動体験”になっていたと感じます。 もじゃくんのヘアカットショーの後もみーさんはかけはしの女の子たちに、アイロンを使ったストレートヘア、巻き髪、外はね、リボンを使った三つ編みなどを教えながらアレンジしてくれました。いつもと違う髪型の自分と友達を自撮りする女の子たち。笑顔がとってもまぶしい! 美容師のみーさん。ヘアカットショーをボランティアで開催していただき、ありがとうございました。ヘアカットショーのイベントのおもしろさに加えて、美容師の具体的な仕事についても垣間見ることができました。 かけはしでは、こどもたち一人ひとりの興味関心にそった体験活動を繰り返してきました。その子自身の興味が深まることもありますし、今回のように周りの子が興味をもち、一緒に体験活動に参加することもあります。かけはしのみんなも今の興味関心をぜひスタッフやボランティアさんに話してみてください。「知ってほしい、もっと知りたい」というあなたの気持ちを随時募集中です!そして今後も、子どもたちが本物のプロフェショナルな方に出会い、生き方や考え方に触れる”感動体験”を創っていきたいと思います。
写真・文=松本 裕美枝(かけはしライター)、廣瀬 貴樹(かけはし代表)