台風が通り過ぎて暑いくらいの6月5日。天王森泉公園の田んぼで、かけはしのこどもたちは田植え体験をしました。ひんやりとろっとした泥はとても心地がよく、こどもたちはボランティアさんと共に夢中で苗を植えました。
田植え体験
天王森泉公園のスタッフさんボランティアさんから説明を受けて、かけはしの3名のこどもたちが田んぼに植えたのはもち米です。天王森泉公園では年末行事に餅つきがあります。餅つきの行事を知ったこどもたちからは「いいね!」の声があがり、今日の田植えの意気込みが一層増したように感じられました。
田んぼに到着してこどもたちがまず気づいたのは、カエルの鳴き声でした。田んぼの中をのぞき込むとオタマジャクシがあちこちで泳いでいます。天王森泉公園のボランティアさんによると周辺で確認されたカエルは5種類。中には絶滅危惧種やそれに準ずる種に指定されているカエルも生息しているそうです。今日は緑と茶色の2種類のカエルを見ることができました! 田んぼの中に入るとひんやりとした泥の温度が心地よく感じられました。泥に足を取られて動きにくそうなこどもたちでしたが、天王森泉公園の方々に教えてもらった通りに苗の根元を持ち、泥の中に垂直に苗を植えていきました。植えそこなっているスペースがないか、ボランティアさんとこどもたちで声を掛け合いながら進めていき、あっという間に作業は終了!
田植え体験は一時間弱でしたが、慣れないことで体力を使ったようで「お腹すいた」の声がこどもたちから聞こえてきました。そんなこどもたちを気遣ってくださった天王森泉公園の方から、飲み物やお菓子をいただきました。天王森泉公園のみなさん、たくさんご準備いただき本当にありがとうございました。 今後もこどもたちは田んぼの草取りに参加できるそうです。暑さに気を付けながら、こどもたちと一緒に稲が育っていくのを見守っていきたいと思います!
ホタルの鑑賞会
田植えの日の夕方には、天王森泉公園でのホタル鑑賞会に参加させていただきました。 かけはしのこどもたちは10人が参加しました。 夕焼けの美しい空を見上げながら、19時に集合したこどもたちは開催までの30分でワクワク、ドキドキの様子で、日が暮れて真っ暗になる時を待っていました。 そして、いよいよホタル鑑賞会が始まり、開門されて中に入ると、すぐに暗がりの中で、ゆらゆらと光る美しいホタルを目にすることができました。ホタルの光を美しさを見たこどもたちは、友達と「すごいね!」と言い合ったり、うっとりしたり、物思いにふけったりしながら、光の道筋を見つめていました。静かな感動の時間を味わっていました。 田植え体験も、ホタル鑑賞会も、なかなか体験できない貴重な体験をさせていただき、「一生ものの体験ができた」とこどもたちは話していました。
写真・文=松本 裕美枝(かけはしライター)、廣瀬貴樹(かけはし代表)