今回の特別講座は、「加賀風料理三つ橋(最寄り駅上永谷)」の店主・三つ橋さんにお越しいただきました。こどもたちはプロの仕事を間近で見ることができました。様々なだしの引き方を知り、香りや味を確かめて、だしの奥深さを味わいました。

三つ橋さんのおだしを卵に入れてもらいました。だし巻き卵を作る準備が整いました

だしを引く

調理室に入るとすでに昆布だしのいい香りが漂っていて、これから始まる調理に一層期待が膨らみました。三つ橋さんは、こどもたちに説明をしながら鰹節やいりこをお鍋に入れ、あっという間に数種類の出汁を引いていきました。お手本を見ようと、こどもたちは三つ橋さんの周りに集まって、その鮮やかな手つきを見ることができました。

三つ橋さんによると、お店では一日に7~8種類のだしを引くことがあるそうです。鰹節のだしも「血合い抜き」と「血合い入り」の2種類があり、こどもたちはそれぞれのだしを飲み比べました。見た目の色だけではなく、香りや味からもはっきりと違いが分かりました。

血合い抜きのだし(写真左)、血合い入りのだし(写真右)。どちらの味が好みかな?
三つ橋さんの調理を見ようと集まってきたこどもたち
鰹節をふんだんに使ってだしを引く様子

だしを使って調理

この三つ橋さんのだしを使って「炊き込みご飯」「お味噌汁」「だし巻き卵」を作りました。
炊き込みご飯の具材は、タケノコと油揚げ。お味噌汁は、お豆腐とネギ。それぞれ友達と協力し合いながら、具材を切りました。包丁に慣れない友達のためにお手本を見せる姿、交代で取り組む姿が見られました。

みそを溶いています。手際よくできていました!
だし巻き卵は、菜ばしで巻きます。「フライ返しが欲しいーー」とこどもの声が聞こえてきましたが、三つ橋さんのお手本通りに菜ばしで頑張りました!
だし巻き卵は、巻きすで形を整え、冷ました後に包丁で切りました
調理の様子。13人のこどもたちが参加して、調理室は賑やかでした

三つ橋さんとかけはし

だしの引き方の講習は、三つ橋さんとかけはしのボランティアさんが旧知の仲であったことから実現しました。こどもたちの興味に応え、三つ橋さんは講座開催を快諾してくださいました。当日のみならず、準備にも時間を割いていただいきました。三つ橋さん、本当にありがとうございました。

今回講師を務めてくださった「加賀風料理 三つ橋」さんは横浜市営地下鉄ブルーライン「上永谷駅」から徒歩約5分のところにお店を構えていらっしゃいます。こどもたちが味わったおだしの美味しさを、お店でぜひ!
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「ごちそうさま」の後の質問タイムでは、もじゃくん(かけはし代表:廣瀬)がこどもたちに挙手でアンケートをとりました。「思ったより料理が出来た!」と感じたこどもは半数以上、「今日の料理を自宅で作りたい」と思っているこどもも半数以上いました。三つ橋さんはだしのレシピを参加者に配ってくれましたので、ぜひおうちでも作ってみてください!

「いただきます!」素材の味がしっかりと感じられる、とても上品なお昼ご飯でした。何回もおかわりをする子も!
写真・文=松本 裕美枝(かけはしライター)