今年度かけはしは、天王森泉公園のご協力のもと、さまざまな体験活動を予定しています。今回は天王森のイベントの第1回目。公園内や周辺を歩いて回り、天王森泉公園のスタッフさん、ボランティアさんと一緒にこれからの活動イメージを膨らませました。

天王森泉公園「くわくわの森」の中を散策するところ。道路向かいの田んぼでは、こどもたちが5月29日に田植えをする予定
ウォーキングには絶好のお天気の4月中旬。十数名のこどもたちとボランティアさん、スタッフで天王森泉公園の前庭に集合しました。

天王森泉公園のスタッフとボランティアさんが、自己紹介と今日のルートを説明し終えると、早速散策へ。里山の風景を楽しみ、一行は森の中へと歩みを進めました。


森の中は整備されていて歩きやすいです。長い距離ではないですが、登り坂と階段が多く、歩いているうちに体が熱くなりました
森では、ナナフシやコメツキなどの昆虫、どんぐりから芽を出したクヌギやコナラの幼木、ヤマユリなどの植物を見ることができました。ちょっとした疑問や発見などは、天王森のスタッフボランティアのみなさんのおかげで理解が進み、こどもたちの関心が高まったように感じました。


日差しの下では、森は暑さを和らげてくれます。この日は小雨も降りましたが、森は雨から守ってくれる役割も果たしてくれました!
「見晴らしの丘」を下りて、裏庭に向かいました。もう少しでゴールです
「裏庭」の沢にはほたるの幼虫が今年も確認されています。ほたる鑑賞会への期待が膨らみます!
公園散策の後は製糸場として使われていた天王森泉館の中に入り、当時の建物の使われ方・歴史・特徴などの説明を受けました。

天王森泉館の2階では、畳に座っておしゃべりをする場面が。こどもたちとボランティアさん、スタッフも山歩きを終えてリラックスした様子でした。「床板を踏む感触が好き」「障子のデザインがカッコいい!」などこどもたちの感想を聞くことができました。

1時間半の散策はあっと言う間でした。帰りには「おなかすいたー」の声が
ある子の靴に、木の葉がついてきてしまいました
昨年放送のドキュメンタリー番組を見た天王森のボランティアさんによって、天王森泉公園とかけはしのつながりが生まれました。もじゃくんは歴史を感じる家屋、その豊かな自然と落ち着いた雰囲気に、なんとも言えない感動を覚えたそうです。「かけはしのこどもたちにも、ぜひ来てほしい」と天王森の方々に言っていただき、今回のイベントになりました。

6月には田植え・ほたる鑑賞会。秋には稲刈り。他にも季節に応じて里山を体験できるイベントを行う予定です。


写真・文=松本 裕美枝(かけはしライター)