3月22日、この日は卒業パーティー一色の一日になりました。いちょうコミュニティハウスで、7名の卒業生(内2名は欠席)を約30名のこどもたちやボランティアさん、保護者がお祝いしました。 この日のために話し合い、準備し、練習してきたこどもたち。お祝いの気持ちはどんな風に卒業生に伝わったのでしょうか。
さみしいけど思い出に残る、たのしいうれしい卒業パーティー!
花道を通りながら少し照れくさそうな卒業生に、「おめでとう!!」という声が至る所からかけられ、卒業生は舞台の前にある椅子に腰掛けました。いよいよ卒業パーティーが始まります! 卒業生に楽しい気持ちになってほしいとこどもたちが考えた「じゃんけん列車」と「マジックショー」が最初のプログラムでした。じゃんけん列車では卒業生とボランティアさんが勝ち残り、最後のじゃんけんでボランティアさんが優勝!マジックショーでは、何がおこったのかを確認しようとこどもたちが席を立ってマジシャンを囲んだり、驚きの歓声があがったりするシーンがありました。
卒業証書授与
卒業生一人ひとりがもじゃくんに呼ばれ、壇上で卒業証書を受け取りました。証書の文章は、もじゃさんとちーさんから卒業生への「ラブレター」のようでした。一緒に過ごした時間を思い起こし、印象に残ったできごとを振り返り、その子の持ち味、素晴らしさや魅力を伝え、新生活に向けたエールが綴られていました。 卒業証書の言葉に応えるように、ある卒業生は今の気持ちや感謝、今後の抱負などを聞かせてくれました。泣いている卒業生を見てもらい泣きする出席者がちらほら。一方で、別の卒業生は即席で友達と漫才を披露し、息の合った掛け合いを見せてくれました! それぞれの表現方法で言葉を残してくれた卒業生たち。「生まれてはじめてうれし泣きをしました」「さよならはあたたかい」卒業生一人ひとりの言葉や姿が、参加者を優しく包み、会場全体に広がったように感じました。出席者のあるボランティアさんは「卒業生から言葉を聞けるなんて思わなかった。あの子が壇上で思いを伝えるなんて……すごく感動した」と言葉に詰まりながら話してくれました。
準備~卒業パーティーの裏側~
卒業パーティーは、こどもたちが中心となり何度も話し合って計画をしました。スローガンは「さみCけど思い出に残る、たのCうれC卒業パーティー」こどもたち自身が卒業生に何を伝えたいか、卒業生の気持ちを想像するとどんなパーティーが嬉しいか、こども同士でたくさんの意見を出し、プログラムにしました。その後も卒業生に内緒で飾りを作ったり、練習したり。卒業生の喜ぶ顔を想像しながら、あたたかな時間を積み上げて当日を迎えました。 こどもたちが企画し準備した卒業パーティーに、ボランティアさんと保護者が加わって、とても素敵な1日になりました。こどもたち、本当にありがとうございました。
写真・文=松本 裕美枝(かけはしライター)