今期大流行しているドラマで、手話が話題になっています。ある子がスタッフに「これなんだかわかる?」と言って三本指をぐるぐるっと回して見せました。「これ手話で、抹茶フラッペチーノ♪」この子は、覚えた手話を教えてくれて、手話講座を楽しみにしてくれていたのです。

講師の西川さんは、税理士をしながら手話の講師もされています。抹茶フラッペチーノのお話も事前に聞いてくださっていて、ドラマでよく使われている手話を取り入れながら、楽しい講座をひらいてくださいました。
講師の西川さんです。「抹茶」の表現を教えてくださっています
はじめは、手話クイズから。西川さんの問いかけに、こどもたちから答えが返ってきます。その後、簡単なあいさつをしてみました。それを使って会話も体験しました。
「大丈夫」の手話は、ドラマでもたくさん出てきます。動かす大きさでどれくらい大丈夫かが伝わるそうです
発見だったのは、手話は動きの大きさで気持ちや様子の程度を伝えられることです。大丈夫、という手話も、大きく動かすか小さく動かすかで、どのくらい大丈夫なのか伝わるそうです。また国によっても文化が違うので、言葉と同じように表現が違うそうです。例えば、食べる、の手話は、日本ではお箸をもって食べる様子で表し、アメリカでは手に持って食べる様子で表すそうです。表現の豊かさと奥深さを感じました。

後半は、手話で歌おう、にチャレンジしました。曲は、「にじ」「さくら」「Subtitle」 。手話を歌にのせるにはすべてを手話で訳するのでなく、歌が伝えたい思いが伝わるように手話を選ぶのだそうです。西川さんと一緒に挑戦すると、いつのまにか歌に手話をのせて楽しめていました。そして、手話を真似ることはしなくても、見て味わっている子たちもいました。あたたかく、そして心地よく、手話の世界にどんどん惹き込まれていくのがわかりました。

 歌の思いを手話にのせて表現。いつの間にか夢中になってしまいます
講座が終わってからも、西川さんのところに質問しに行ったり伝えに行ったりする子たちがいました。
「『お弁当食べたい』はどう表すんですか?」
「自分の名前ってどう表すの?」「指文字知ってるよ。」


今回の講座で挑戦した手話の数々です
知らない世界を知ることって、おもしろいな。豊かになるな。と感じた講座でした