2022年9月19日 下和泉地区センター 調理室において、フードコーディネーターの斉藤さんがぺットボトルを使った美味しいピザの作り方を教えてくれました。
フードコーディネーターの斉藤 広美さん

ピザの生地はペットボトル1本で作れちゃう⁈

ピザ作りにチャレンジするこどもたちはエプロンに三角巾の姿に着替えました。オンラインでの参加者もカメラの前にスタンバイしています。調理室に来た人は、4つの調理台に分かれて座ります。調理台には生地の材料が計量されたかたちで用意されていました。ペットボトル1本は各自持参したものを使います。

生地の材料をペットボトルに入れたら、ペットボトルの振り振りタイムです。斉藤さんが明るい音楽をかけてみんなを励ましてくれました。とはいえ、約10分間振り続けるは大変な作業です。ペットボトルを持ち替えたり、振り方を変えたりしながら、ようやく振り続けることができました。ペットボトルの中では、見事に生地のもとが仕上がっていました。

たらいに湯を張り、その中にペットボトルをつけて発酵させます。
たらいで生地を発酵させます

発酵って何だろう? 発酵クイズ開催

発酵とは何か?を、斉藤さんが紙芝居風にして教えてくださいました。なるほど、人間に良い微生物が活動していることなのか。先ほど生地に入れたドライイーストが活動して、生地に香りや膨らみを作っていることがわかりました。
こどもたちは真剣に聞いていました
続いて、もじゃくんが登場し、発酵クイズが始まりました。選んだカプセルの中に食品の絵が描かれています。その食品は発酵食品か?をみんなで考えました。出題された食品は、チーズ、味噌、醤油、納豆、ヨーグルト、サラミ、酢などなど。これらすべてが発酵食品だと、斉藤さんが教えてくださいました。身の回りにはさまざまな発酵食品があるのですね。
発酵クイズ 味噌は発酵食品でしょうか?
発酵クイズはオンラン参加者も回答していました

飛び出す生地に大歓声!

発酵クイズを楽しんでいる間に、ペットボトルに入れておいた生地が大きく膨らみ、発酵完了です。
ペットボトルの中で膨らんだ生地
さて、膨らんだ生地をペットボトルの小さな口からどうやって取り出すのでしょう?
答えは、もじゃくんがお手本として見せてくれました。ペットボトルを逆さに持ち、蓋を静かに開けると、ポンという音とともに勢いよく生地が飛び出してきました!その瞬間に一同びっくり!これほど勢いよく飛び出してくるとは、誰も想像がつきませんでした。自分の生地を取り出すときは、各自慎重かつ、ドキドキしながら、生地が飛び出てくる様を楽しみました。発酵って面白いですね。
ペットボトルの蓋を開けたら、生地が飛び出してきました

ピザを成形し、焼き上げます

生地を円形に成形したら、両指を立ててトントンと叩き、生地全体にくぼみをつけます。ピザの原型ができました。
丁寧に成形しています
いよいよトッピングです。今日の具材は、トマトソース、とろけるチーズ、ベーコンのほか、かけはしのわくわく農園で採れた野菜です。こどもたちは好きな具材を自由にトッピングしていました。
好みの具材をトッピング
オーブンにピザを入れ焼成します。こどもたちはオーブンの前でチーズが溶けてプクプクと広がる様子や焼き色がつく様子をたびたび観察しながら、使い終わった調理器具を片づけていきました。ピザが焼かれるいいにおいは、調理室の外まで漂っていました。焼き上がりが待ち遠しいです。
いよいよオーブンに入れます!

みんなで一緒にいただきます!

完成したピザの見た目は、どれもお店で売っているものにも引けを取らない出来栄えです。
いよいよみんなで一緒に味わいます。食べる前に、ひとしきり自作のビザを鑑賞したり撮影したり、ほかの人とピザを見せ合ったり。食べるときは、切れ目も入れずに丸ごとかぶりつく豪快な食べ方をしている子や、ちぎりながら、よく味わっている子など食べ方もさまざまでした。あちらこちらから「うまい!」「美味しい!」の声が聞こえてきたとき「私も一緒に作ればよかったなぁ」と後悔していたら、もじゃくんが作成したピザを一切れくれました。早速いただいてみると、ナポリ風のふっくらしたピザの生地は、ほんのり甘くてトマトソースとの相性が抜群の美味でした。
美味しそうなピザができました

最後に

斉藤さんから、「今日は楽しかったですか?」と聞かれたこどもたちは、全員が「楽しかった!」と手を挙げていました。特に何が楽しかったのか?を個別に聞いてみたところ、「生地がペットボトルから飛び出してくるのが面白かった」とのことでした。
「簡単に作れるので、ぜひおうちでも作ってみてね。具材は好きなものに変えて作ってみるのも楽しいですよ。」と斉藤さんからアドバイスをいただきました。ペットボトルで本格的なビザが作れることを学べた、楽しい一日になりました。

今回の企画は、料理が好きなこどもや、わくわく農園で育てた野菜を料理したいこどもなどの願いを知った斉藤さんが、こどもたちのやりたいを叶えるために協力してくださったおかげで実現できました。
斉藤さん、素敵な企画をありがとうございました。

写真・文=蒲喜美子(かけはしライター)