毎回違った分野の魅力的な講師を迎えて開催している「こどもキャリア大学」は、今回で第7回目を迎えました。
講師は、横浜市西部を中心に土地の仲介、住宅設計から施工管理まで幅広い業務で、お客様の夢のマイホームを実現させている、建築士で藤松産業株式会社 代表取締役社長の佐藤真吾さんです。
こどもたちから、建築士への理解を深めるいい質問がたくさんでました
こどもキャリア大学では、講座の前半に講師の方の人生年表を話していただいています。 佐藤さんが自身の人生年表について話し終え、質問タイムに入ると、たくさんのこどもの手が上がりました。 会場にいるスタッフが驚いたのは、こどもたちの質問がいい質問ばかりであったこと。 「建築士は国家資格ですか?」「建築士の魅力は何ですか?」「お父さんから社長を受け継いだ時にどんな気持ちでしたか?」「いままで何枚の図面を書いてきましたか?」など。 こどもたちの質問によって、佐藤さんが取り組む建築業や社長業のようすが、より具体的に想像できるようになりました。
なぜ?の大切さ~なにげなく過ごしている家について考えよう~
「窓は何のためにあるのでしょうか?」家に対して理解が深まってきたところで、佐藤さんはこどもたちに”なぜ?”と問いかけました。 ドラえもんが住むのび太の家の間取り図を見ながら、なぜ玄関の横に応接室があるのか、なぜトイレと洗面所とお風呂は近くにあるのか、ひとつひとつこどもたちの考えを聞き取り、建築士としての視点を伝えていきました。 なにげなく過ごしている家が、実はきちんと動線が考えられていたり、工事がしやすいように配慮されていたりと、こどもたちはたくさんの気づきを得たようでした。
「すごい!」「かっこいい!!」佐藤さんが手がけた夢のマイホームに、こどもたちの歓声が上がる
終盤、佐藤さんは自身が手がけた家を、写真で披露してくれました。 ひとつは「サーファーのお客様が海の近くに建てた家」です。家の外にシャワーがあったり、裏口から直接脱衣所に入れたり、潮風を感じながらお茶を飲めるテラスがあったり、想像を超えた夢あふれる家にこどもたちからは歓声があがっていました。
もうひとつは「車が大好きなお客様が、家の中でも車と一緒に過ごせる家」です。車庫にはガラスがふんだんに使われ、車庫の上にはガラスの渡り廊下もありました。 「これは素敵!」と思ったのでしょうか、こどもたちが自分の理想の住まいを描くワークショップでは、どんな車に乗りたいかを具体的に発表してくれた子がいました。
講座の後、こどもたちからは「建築士の仕事っておもしろそう」「将来の家を考えてワクワクした」という嬉しい感想を聞くことができました。
今年度の講座は残すところあと1回になりました。 次は木工会社店長の市田さんの講座が3月27日に開催される予定です。 若干名の追加申し込み受付中です。 テアトルフォンテの会場での受講か、自宅でZOOMにて受講かを選択することができます。ぜひご参加ください。 お問い合わせ先 https://kakehashi.link/kodomo-careeru-form/
写真・文=松本 裕美枝(かけはしライター)