2021年10月24日、こどもキャリア大学第3回講座を開催しました!今回の講師は、通訳案内士の鴨脚里子さん。講座のテーマは「Welcome to Japan!〜日本を伝えるおもてなし〜」です。
 第3回講師の鴨脚里子さん。通訳案内士のお仕事をされています。
前半は、まず、鴨脚さんのお仕事風景がわかる動画を見せてくださいました。海外からのお客様にオーダーメイドの旅をプランニングし、通訳をしながら2週間ほど一緒に旅をするお仕事だそうです。
アメリカのニュース番組に、鴨脚さんが出演したときの映像です。東京オリンピックに向けて来日したキャスターに、日本を案内しているところです。
そして、鴨脚さんの人生のお話を伺いました。
高校生のとき、全く英語が話せなくても留学に挑戦。ホテルのコンシェルジュの仕事で学んだ「ホスピタリティー」という考え方が、鴨脚さんの人生を貫いています。それは、相手の方をよく見て気持ちを想像し(洞察)、もし自分だったらどうしてほしいかを考え(同調)、自分に何ができるかを考えて行動する(実践)、という考え方だそうです。
オンラインで参加しているこどもたちからも、質問が届きます。
こどもたちからは「何ヶ国語を話せるのか」「あいさつの後、どうやって会話を続けるのか」「異文化で考え方が違う人とかかわるときに、何に気をつけているか」などの質問がありました。鴨脚さんは、一人ひとりの名前を呼びかけながら、丁寧に答えてくださいました。
後半は、ホスピタリティーを体験し、考えるワークショップに挑戦しました。
スタッフの寸劇を見て、こどもたちはお客さまを洞察、同調し、どう実践するかを考えました。
スタッフの寸劇を見て、お客さまを洞察し、同調し、どう実践するかを考えます。ホテルの受付で体調が悪そうなお客様の場面では、「ちょっとだるそう。私だったら部屋に行くのが無理なら腰かけたい。部屋が空いていなかったら最低でもソファーを用意したい。」など、こどもたちは想像力を働かせ、自分で考えたアイデアを提案していました。

最後には、外国から横浜市にやってきた家族に向けて、旅のプランを考えました。

外国から横浜市にやってきた家族に向けて、旅のプランを考えています。家族一人ひとりの好きなことや苦手なことを踏まえて考えます。

「ホスピタリティーはどんな職業でも使えます。続けるとお客様が自分のファンになってくれる。そういう仕事をぜひやってみてください。」

鴨脚さんからのメッセージに、自分の今とこれからの生き方を見つめたこどもたちでした。

文・写真 廣瀬千尋(かけはしスタッフ)