2021年10月3日、こどもキャリア大学第2回講座を開催しました!今回の講師は、起業家でソウ・エクスペリエンス代表の西村琢さん。講座のテーマは「自分の仕事は自分で創ろう!〜就職ばかりが仕事じゃない〜」です。
講義前半は、西村さんが「起業とは何か」をお話しくださいました。 こどもたちは「この顔写真は誰でしょうクイズ」に挑戦。それは、スマホ・カップラーメン・YouTubeをつくり出した人たちの顔写真でした。その人たちは、自分で仕事をつくったこと、そして、自分たちの身近にも、ラーメン屋さんやクリーニング屋さんなど、自分で仕事をつくった人がたくさんいることに気づきました。
次に、起業するプロセスを学びました。 「世の中の今よりも少し先の困りごとを、先回りして想像すること。解決方法を考えるには、誰かと考えること。実際に手と足と頭を使って形にすること。」そして、その原動力として「自分で生み出したいという思いがあるかどうかが大切になる。」と語られました。こどもたちは、真剣です。
その後、西村さんの人生の話をしてくださいました。中学生のとき、周囲の人の才能を感じて「自分ってたいしたことない」と思ったそうです。それから「自分のよさはどこにあるんだろう。自分は何ができるんだろう。」と考えてきました。そして23歳のとき「モノでなく体験を贈る習慣を広げたい」と、会社を起業しました。
後半は、ワークショップ「自分の仕事を自分でつくってみよう」に挑戦しました。
まず、世の中の困りごとを出し合いました。「オラウータンが好きで、絶滅危惧種をなくしたい」「夏が暑すぎて、温暖化をどうにかしたい」「動物の殺処分をなくしたい」「本気で勉強を楽しめるようになりたい」次々と発言するこどもたちに「感動しますね。」と西村さん。それぞれの視点のよさや、視点の広げ方を伝えてくださいました。
そして、困りごとを解決するための会社やプロジェクトを企画しました。「3階で野菜をつくって、2階がレストラン、1階で採れた野菜を売る。新鮮な野菜をその場で食べて安く買える。」など、こどもたちの創造力あふれる企画が生まれました。
「自分の興味関心が一番大事。国語・算数・理科・社会は手段であって、コミュニケーションに必要な道具。苦手があって当然で、苦手は誰かに任せればいい。できないことだらけな自分を大事にしてあげること。人と比較して自分を卑下しないで、自分は〜ができる、自分には〜興味があるということを具体的にしていく、そういう態度をとっていくことが大切だと思う。逃げることをせず、楽しいことを求めていけばいい。」
西村さんからこどもたちへのメッセージです。
今回の講師西村琢さんが起業した会社、ソウ・エクスペリエンスのHPはこちらです。https://www.sowxp.co.jp
文・写真 廣瀬千尋(かけはしスタッフ)