2022年4月2日 テアトルフォンテ(泉区民文化センター)にて、2022年度初のボランティア交流会が開催されました。
これからボランティアを始めたいと考える人と、昨年度からかけはしでボランティアをしている人が集い、かけはしの活動やボランティアについて話し合う場です。今回はスタッフ含め13名(うち新規参加者4名)が集まりました。
前半は、かけはし代表のもじゃくん(廣瀬)から、昨年度の活動報告ならびに今年度の取り組み方針の説明がありました。
後半は、昨年度のボランティアさんから、ボランティアを考えている方々に向けて経験談を披露いただきました。さまざまな話で盛り上がり、予定していた2時間はあっという間に過ぎていきました。
ボランティア交流会の模様

【かけはし活動報告】こどもの「やりたいこと」に寄り添った2021年度

かけはしは、2021年4月7日に立ち上げ、同年5月に一般社団法人として設立しました。この1年間、「学校に行け(か)ないこどもたちを支えること」を第一義に、こどもたちの思いに心を寄せ、話を聴きながら、こどもたちがやりたいことを実現できるように、各種イベントや講座が企画されてきました。

また、こどもたちを地域で支えるべく、公設・私設の諸団体に声をかけ、「泉区こども若者の居場所連絡協議会」も発足しました。諸団体の活動を結びつけ、点から線や面の支え合いへと発展できるように、横連携を取っているそうです。

これら2021年度の取り組みは、「かけはしんぶん」として全10ページの新聞にまとめられていました。ボランティア交流会では、この「かけはしんぶん」をもとに、どのような思いを込めてやってきたのかの説明がありました。

私が驚いたのは、「学校連携」により、小学校によっては「まなべるいばしょ かけはし」への参加を、小学校の出席日数として認めている学校が多いことです。これは、かけはしのもじゃくんやちーさんが、一人ひとりのこどもの状況を各小学校と共有することで実現されました。学校訪問はのべ71回もしていたとのこと。

「かけはしんぶん」には、かけはしに通うこどもが、自身の小学校の先生や友達にかけはしを教えたいという思いで自主的に作成した新聞が紹介されていたり、保護者の方からの感謝の手紙も掲載されていたり、かけはしがこどもたちと保護者の居場所になっていることを実感できる内容となっていました。

かけはしんぶんの巻頭に掲載された「かけは新聞」と保護者からのお手紙

【2022年度活動概要】「まなべるいばしょ」の拡大と、「かけカフェ」をオープン

活動の主体である、こどもが学べる居場所作り「まなべるいばしょ かけはし」は、泉区内で毎週月・水・金曜日に活動してきました。その結果、昨年度は140回開催し、のべ958名の参加者がありました。参加者は泉区にとどまらず、近隣地域からも集まるようになったそうです。そのため、2022年度は、毎月第1・第3火曜日に旭区でも開催することとなりました。

また、2022年4月29日には、地域カフェ「かけカフェ COME HOME」もオープンします。
かけはしの活動に賛同くださった大家さんから空き家を借りて、地域やかけはしのこどもたち、スタッフなど総勢100名が協働してDIYを体験。自由に改装させてもらい、地域カフェとしてオープンする予定です。かけはしの活動がまた1つ広がります。

※「かけカフェ COME HOME」は、学校に行きづらい子をもつ親の会「ハピネス」との協働事業です。

文・写真=蒲 喜美子(かけはしライター)